小切畑宝匡印塔

(概要)                                 書
 宝筐印塔は、宝筐印陀羅尼経を納め供養する目的で造立された塔であり、小切畑堂山薬
師堂に登る途中の岩上に一基あり、室町時代初期の道立と推定される。

(文献)
 宝筐印塔は、宝筐印陀羅尼経を納め供養する目的で道立された塔である。基礎・塔身・
笠・相輪の部分からなり、相輪を除きほかはすべて平面が四角である。笠の下部・上部に
それぞれ四〜六段、二〜四段の段形をつくりだし、笠四隅に隅飾突起が立つ。この隅飾の
角度は時代を判定する手がかりとして重視されている(垂直に近いほど古い)。町内では、
小切畑堂山薬師堂に登る途中の岩上に一基ある。基礎上部に二段の段形、笠の下部に四段、
上部に五段の段形をつくる。相輪は折れて側にある。隅飾突起は二孤で縁を二重にとる。
無銘であるが室町時代初期の造立と推定される。(大山町誌P799)

 宝きょ印塔は経文などを収めた供養塔で室町時代の作で当大山町では珍しい。

             
出典
大山町誌・現地案内板