日田おひな祭り

(概要)                             早
 天領日田おひなまつり」は、古い町割の残る豆田町の町並み保存運動に協力するかたちで、
旧家の一つである草野本家(県指定有形文化財)が、昭和58年に雛人形の一般公開をはじめ
たのが起こりで、今では豆田地区、隈地区を中心に市内20箇所余りで公開している。

(文献)
 おひなまつりの由来は、約千年前、平安時代「ひいな」の遊びから発生したといわれ、日本
独特の人形として雛人形が生まれた。江戸時代、日田は幕府の直轄地「天領」であり、九州の
政治、文化、経済の中心地として、当時独自の葦やかな町人文化が花開く。当時、裕福な町人
の間では、女児の誕生を祝い高価な人形などを贈り交わしており、今でも市内の旧家には江戸
から明治、大正に掛けての古い人形が数多く残っている。日田では、旧家や資料館などで毎年
2月中旬から3月31日迄雛人形コレクションが一般公開されている。
 女児の健やかな成長と幸せを祈る早春の祭りとして雛人形は江戸時代中期、町人文化の繁栄
とともに大衆の間にも広がり、「ひなまつり」は日本の伝統行事の一つとして定着していきま
した。江戸時代、日田こは九州の幕府の直轄地「天領」を統括していた代官所があり、九州の
政治、文化、経済の中心地として、当時独自の葦やかな町人文化が花開きました。
 当時、裕福な町人の間では、女児の誕生を祝い高価な人形などを贈り交わしており、今でも
市内の旧家には江戸から明治、大正に掛けての古い人形が数多く残っています。
 一般公開している所は豆田町では、草野本家、鹿瀬資料館、市山亭懐古館、日本丸館、タン
チョウ酒造。隈町では、大蔵家、合原家、日田祇園山鉾会館、後藤家、原次郎左右衛門、その
他の地区では小野民芸村(ことといの里)です。
また、天領資料館や清漢文庫(大鶴町、井上準之助生家)では、「おひなまつり」に協賛して
春の特別展を開催されます。
 江戸時代幕府の天領として代官所が置かれ、日田代官・西国筋郡代のおひざもと、掛屋を中
心とする豪商たちが活躍し、九州随一といわれるはどの繁栄を極めた天領日田。九州の小京都
といわれるほど京風文化が発展しました。今年も2月15日から3月31日までの雛祭り期
間中、隈町や豆田町の旧家に今も残る絢欄豪華な雛人形や道具類が、一斉に展示公開されます。
 展示はJR日田駅をはさんだ2つの地区、豆田町と隈町のそれぞれの旧家や資料館、及び小
鹿田にほど近い「ことといの里」の3地区で行われま
す。
 江戸や明治から代々伝わる雛人形や道具類。その豪華さにまず驚かされます。
優雅で艶やかな気品に満ちた顔立ち、豪華な着物、丁寧な造作。数百年の時空を
超えて、富裕な商人たちの財力と、懐の深さを今も語りかけてくれます。
 日田の春は「おひなまつり」とともに訪れます。
出典
日田市ホームページ