天額祭り

(概要)
 当時の装束を身につけ、市内をねり歩く「西国筋郡代着任行列」、「時代風俗行列」は、
まさに天領時代の再現。訪れた人々は、九州の行政・経済・文化の中心であった華やかな
時代に想いを馳せる。

(文献)
 天額日田と言うのは、日田が天領であったことを意味するとともに、九州に散在する多
くの天領を支配する代官・郡代の陣屋=日田代官所が置かれた九州の行政・経済・文化の
中心であったことを意味しています。
 また、江戸時代は町人が経済力を持つようになり、町人文化が華開いた時代でもありま
す。こうした天領日田の朱筆を再現する祭りが「日田天領まつり」で、目玉は日曜日に行
われる西国筋郡代着任行列(さいごくすじぐんだいちやくにんぎょうれつ)です。日田市
長演ずる郡代をはじめ、総勢200名を超える行列が主会場の月隈公園からJR日田駅まで
の往復を巡行します。
 また、豆田町、月隈公園付近では、天徳屋台が並び皆様のお越しをお待ちしています。
江戸時代へタイムスリップ!

 徳川幕府の天領(直轄地)として、九州の政治、・経済の中心となった「日田」は、裕福
な商人の活躍で、金融の中心でもあり、又、文化の中心でもありました。多くの文人墨客
が訪れて町人文化をはぐくみ、のちには、「森鴎外」、「夏目漱石」、「野口雨情」、「西条八
十」なども、この「日田」を訪れています。江戸時代の風情が今も残る豆田町には、独特
の文化を創り出した日田商人の心意気が感じられます。
出典
日田散策手帖・日田市ホームページ