日田天領資料館

(概要)
 幕府直轄地(天領)であり、裕福な掛屋を中心とした町人文化が発達した町、白田。そ
の葦やぎを物語る数多くの書画や公文書などが一堂に集まっている。春と秋には特別展を
開催される。
(文献)
 幕府直轄地(天領)であった日田は、江戸や上方と深い交流で、独自の文化・経済が多
く生まれた。そんな時代の書画・古文書などを数多く展示している。
まず、日田の歴史を知るのに欠かせない天領日田資料館。裕福な掛屋を中心とした町人文
化が発達した町、日田。その華やぎを物語る数多くの書画や公文書などが一堂に集まって
いる。春と秋には特別展も開催される。           (旅なび日田)
 日田は、文禄3年(1594)豊臣秀吉の蔵入地(直轄地)を支配する代官が置かれ、以来、大名
支配も行われたが、それ以外は徳川幕府の天領(直轄地)となった。その天領も大名預けとなっ
た時期も前後2回あるが、貞享3年(1686)以来は引き続き日田の陣屋(御役所)にあって代官、
郡代の天領支配が行われた。豆田、隈の両町をもつ日田は、政治、経済の中心地として栄え、裕
福な商人が台頭し、掛屋や大名の御用達として活躍して、九州金融の中心となり、日田金は諸大
名に貸し出された。当時、江戸や上方(大阪、京都)長崎との経済や文化の交流も多く、日田に
は文人墨客が訪れ、すぐれた書画、珍器等も裕福な商人の手もとに集まった。俳語、文人画、茶
道等の町人文化も栄えた。整然とした屋敷割りと碁盤の目のような町筋をもつ豆田町には、江戸
時代の建物が点在し、当時の面影をとどめている。この天領日田資料館は、天領日田と町人文
化をテーマに展示紹介し、また、豆田地区町並み保存運動の拠点として建設されたものである。
                               
出典
旅なび日田・資料館