地名「日田」

(概要)
                                                                           阜
 日田の名前の由来には、張碓という神の名が託ったものや、大鷹(日鷹)の伝説など、
幾つかの説がありどの説も確かな確証はない。

(文献)
 日田の名前の由来には幾つかの説がありどの説も確かな確証はない。
「豊後国風土記」では景行天卓が熊製征伐の凱戦のおり日田郡に立ち寄った際、久津媛と
いう神が天皇を迎え郡の状況を説明した。これによってこの地は久媛の郡と命名された0
日田郡というのは久媛の郡の託ったものであるという。
「日田古事紀」は比多に、「続日本後紀」は日向に、「和名抄」は日高によると伝えている。
 また前津江村赤石の矢野家に伝わる「矢野家伝」には下記の様に記されてる。
日田郡は大きな湖で周囲は人跡未踏の地であった。空より飛来した大鷹が朝の光とともに
湖上を飛び回り、一声あげて日田の大地創造が始まり、三声めで今の大地が完成した。
それゆえ郡名を目鷹と名づけ、その後八幡宮来現の時、この地方は「日天温和」の地であ
るので八幡自身が水田を守護するから日田と改めよといった事に由来する。

参考文献
角川地名辞典・平凡社地名辞典・日田郡の文化財