原神社
F28
(概要)                               
 社伝によると、享保六年九月に社殿を建立するとある。天保七年八月十五日に神殿を再
建し、明治六年、村社に列せられる。

(文献)
 大山町大字東大山一○八○、祭神は天照大神。
 社伝によると、鞘六年(1721)三月、伊勢皇大神宮で五穀成就祈願の太々神楽
を執行(奉納)、一万度祓の大麻(御礼)を勧請、勧請主は続木村氏子中。同年九月に社
殿を建立するとある。江戸時代、伊勢参宮をする人々は御師の家を宿泊所とするが、そこ
で神楽を奉納する。各御師の家は広大で神楽殿を有していた。太々神楽は、約百人の男女
神楽役人が集まり、三六番の舞を演じたという。そこで万度祓の大麻を受けたのであるが、
万度祓のように数の多いのは、祈祷を重ねれば重ねるほど誠が凝り、誠凝れば神に徹する
            てんばう
の意だといわれている。天保七年(1836)八月十五日に神殿を再建している。明治六
年、村社に列せられる。
出典
大山町誌