石井神社

(概要)
 石井神社は日田では大原八幡宮に次ぐ由緒のある神社である。1225年、津江山の住人が
掘出した弥生時代の銅鉾(県有形文化財指定)が御神体として祀られている。

(文献)
 石井は古代の郷駅が置かれた土地で、この石井神社も日田では大原八幡宮に次ぐ由緒の
ある神社である。
 大和朝廷が諸国に国造をおいたとき、鳥羽宿祢が日田国造となり、三芳の会所宵を設け
たと伝えられるが、後に日田郡司大蔵永弘が宿祢をこの石井神社に示巳ったという。
 また当社の神宝である銅鉾は、嘉禄元年(1225)に津江山の住人が掘出したと古書
に記したものと思われ長さ77.5cm、巾7cmの中広銅鉾である。昭和50年3月、
日田市指定有形文化財に指定されている。
(日田市文化財調査委員会)
12▼25年、津江山の住人が掘出したとされる銅鉾は2口あり、安楽寺(大事府)に言
上したと「百練抄」に記載されている。そのうちの一口は石井神社に、もう一口は大山町
老松神社の御神体として祀られていた。
出典
現地案内板・古代への誘ない