千張社

(概要)                               †
 もともとは伊勢大神宮の遥拝所であった。明治六年、村社に列せられる。昭和28年の
大洪水で神殿など一切流失したため同32年四月、現在地に神殿を移転改築される。

(文献)
 大山町大字東大山四九一、祭神は天照大神。
 昭和二十八年六月二十八日の大洪水で、神殿など一切流失。昭和三十二年四月、現在地
に神殿を移転改築する。創建などについては、紀元二千六百年記念「日田郡町村誌」所収
の棟札の記録である程度たどることができる。それによると、まず「奉再興大神宮遥拝所
一宇」とあり、もともとは伊勢大神宮の遥拝所であったことが分かる。さらに社殿が破損
したので、宝暦五年(1755)十一月十一日に再興した旨を記している。宝暦五年とい
えば小五馬天満社の境内社の勧請年と同年である。この時期に大山地域では伊勢信仰が盛
んになったということであろうか。明治六年、村社に列せられる。
出典
大山町誌