小鹿田焼

(概要)                               .
小鹿田焼は、1705年に開窯されたと伝えられ、現在は県の無形文化財に指定される。小
鹿田の地が選ばれた理由は、豊富な陶土及び薪や水力の利用に便利であったからと考えら
れる。

(文献)
小鹿田焼は、宝策二年(1705)柳瀬三右衛門により開窯されたと伝えられるが、柳
瀬十兵衛らが願主となり、日田代官から許可を受けたのは完受二年(1735)であった。
 技術的には、初期は唐津焼、後には高取焼、小石原焼の影響を受けた民陶である。小鹿
田の地が選ばれた理由は、豊富な陶土及び薪や水力の利用に便利であったからと考えられ
る。掘り出された陶土は、川の流れを利用した唐白で粉砕され、「土こし船」で漉して胎
土が出来る。出来た良質の胎土を蹴轍櫨にのせて形をつくり、これを天日にかわかして、
素焼きをせずに粕薬をかける(生がけ)。これも小鹿田焼の特色である。粕薬の色は緑・
飴・黒色などがあるが殆ど自給している。技法としては、刷毛目・櫛描・飛びカンナ・指
描きなどがあり、北九州の古陶に用いられた手法が今日も残っている。窯は朝鮮式上り窯
で共同窯であるが、戦後は個人窯も多くなった。
 昭和三十二年三月二十六日、県無形文化財に指定される。
出典
日田市40年史